CR701 CORE701
近年自動車に搭載される自動変速機は、コンパクトカーやエコカーを中心に省燃費性を重視したCVTと、大排気量車やスポーツ性を重視したプレミアムカーを中心に乗り味・走行性能を重視したステップATへと棲み分けられつつあります。しかしながら多段化や緻密なロックアップ等の制御により、省燃費性とスポーツ性の両立を実現した最新の自動変速機であっても、構造的にトルクコンバーター(以下、トルコン)やクラッチでのパワーロスは避けて通ることができません。
CORE701は、特にステップATの走行フィーリング向上をテーマとし、トラクションブースター(トルコンの効率改善)とフリクションブースター(クラッチの伝達効率向上)によるダブルブースター効果によって、力強くスムーズな走りを提供するとともに、素早い変速を実現する究極のATF用添加剤です。
商品記号・品名 | CR701 CORE701 |
添加量 | オイル量4L~8Lに1本を使用 |
容量 | 200mL |
荷姿 | 12本入り |
性能評価
1.トラクション性能を向上させる(トラクションブースター)
液体を介在させた動力の伝達には、液体のトラクション係数の大小が効率に影響します。右のグラフは、ATFを挟んだ二面間の速度を連続的に変化させた際に生じる、トラクション係数の変化の様子です。トラクションブースターを添加(4LのATFにCORE701を1本添加した時と同量)することで、全域にわたりトラクション係数が増加していることがわかります。これはより高い力を伝達できることを意味し、トルコンの効率が向上することを示しております。
2.摩擦係数を向上させる(フリクションブースター)
ステップAT車のトルク伝達容量は、内蔵される湿式クラッチの摩擦特性に依存します。CORE701はATFの持つ摩擦特性を変化させる(摩擦係数を上げる)ことで、長期にわたりトルク伝達容量を向上させることが確認できました。
①試験方法:JASO M348-2002自動変速機油摩擦特性試験法に準拠
②試験条件:油温100℃、5000サイクル
③評価方法:静摩擦係数の高い方がトルク伝達効率に優れている