LEXUS TEAM LEMANS WAKO`S
WAKO`S 4CR LC500
#6 Kazuya OSHIMA / Felix ROSENQVIST
2018年 SUPER GTシリーズ
第4戦 チャン・インターナショナル・サーキット レースレポート
LEXUS TEAM LEMANS WAKO'S 参戦体制
#6
ドライバー | 大嶋 和也 おおしま かずや |
---|---|
出身地 | 群馬県 |
生年月日 | 1987年4月30日 |
体重 | 61kg |
身長 | 171cm |
血液型 | RH+A |
ドライバー | Felix ROSENQVIST フェリックス・ローゼンクヴィスト |
---|---|
出身地 | スウェーデン |
生年月日 | 1991年11月7日 |
体重 | 62kg |
身長 | 170cm |
血液型 | RH+O |
エントラント代表 | 狐塚 宣寿 |
---|---|
チーム監督 | 脇阪 寿一 |
チーフエンジニア | 山田 健二 |
チーフメカニック | 青木 紀久 |
予選( 6月30日 )
天気 | 晴れ一時雨 | コース状況 | ウエット〜ドライ |
---|---|---|---|
気温 | 29度 | 路温 | 35度( 現地15時 ) |
予選開始 | 15時35分( QT500クラスQ1開始 ) |
SUPER GT 第4戦はシリーズで唯一の海外ラウンド。タイにあるチャン・インターナショナル・サーキットへと遠征しての戦いになる。
既に恒例ともなっているタイ大会だが、昨年は10月だった開催時期が変更され、今年は全8戦中の4戦目、前半最後の一戦に位置付けられた。LEXUS TEAM LEMANS WAKO’Sとエースドライバー大嶋和也にとってタイ大会は、過去3年連続で表彰台を獲得している得意の舞台。今季ここまではもうひとつの流れで来ているが、ここでチャンピオンシップポイントを大きく獲得し、ランキング的に浮上を果たしたい局面である。
前戦は他のレースとの日程重複で欠場したフェリックス・ローゼンクヴィストも復帰。6号車は28kgのウエイトハンデを搭載してタイ大会に挑む。
#6 WAKO’S 4CR LC500
【 予選結果 】11位( 予選Q1ベストタイム:1分30秒811 / ローゼンクヴィスト選手 )
予選開始前に降った雨でコースはウエット状態になった。ある程度までの路面回復を待つため、予選は当初予定より15分遅れて開始される。GT500クラスのQ1は路面が乾いていく状況下での難しい戦いになり、タイヤ選択や交換タイミングも微妙なファクターとして作用する流れに。
#6 WAKO’S 4CR LC500はローゼンクヴィストがQ1に出走。残り2分半の時点でレインタイヤで1分30秒811をマークし、2番手につける。しかし、その後の目まぐるしいタイム更新と順位変動のなかでポジションが下がり、最終的には11位。Q2進出を果たすことはできなかった。
決勝( 7月1日 )
天気 | 晴れ | コース状況 | ドライ |
---|---|---|---|
気温 | 32度 | 路温 | 47度( スタート前 ) |
決勝フォーメーション開始 | 現地15時 | 決勝レース 周回数 |
66周( 300km ) |
#6 WAKO’S 4CR LC500
大嶋 和也選手&フェリックス・ローゼンクヴィスト選手
【 決勝結果 】2位
【 所要時間 】1時間36分45秒685
【 ベストラップ 】1分25秒412 = ローゼンクヴィスト選手
決勝レース、#6 WAKO’S 4CR LC500はスタート担当がローゼンクヴィスト、そして後半スティントを大嶋が担う布陣で臨むこととした。そしてローゼンクヴィストは11番手スタートから、素晴らしいペースでの追い上げを披露する。 6周を終える頃には早くも8番手に浮上。
さらに進撃は続き、12周目に5番手、14周目には4番手と順位を上げていく。この時点のトップ16号車とも10秒少々の差と、射程圏である。21周目、19号車をパスしてローゼンクヴィストは3番手へ。27周目には2番手に下がっていた16号車も抜き、都合9台抜きを果たすこととなった。
トップに立っていた39号車との差も一時は2秒以内に。そしてローゼンクヴィストはレース中間点を少し過ぎたところでピットイン、大嶋に交代する。1周後に今度は39号車がピットへ。ここでの順位交代はなく、大嶋はレース後半、39号車を僅差で追う熾烈なバトルを展開していくこととなる。
やがて後方から36号車が迫ってきて、トップ争いは3台のレクサスによるバトルへと変化。激闘のなか、大嶋は56周目に3番手へと下がるが、その後も前の2台を追いかけていく。そして最終周に36号車がガス欠症状でスローダウンし、大嶋は2位へと再浮上してチェッカーを受けた。 次戦は富士スピードウェイでの長距離500マイル戦。タイで得た今季初表彰台をステップに、本格化するチャンピオン争いの渦中へと踏み込む。
大嶋 和也選手のコメント
優勝するつもりで来ましたが、予選では天候に左右される不運もあって(フェリックスが)11番手になってしまいました。マシンの感触は良かったです。決勝ではフェリックスが前半、完璧な仕事をしてくれましたね。自分がトップのマシンを抜いて優勝したかったんですが、チャンスを決めきれず悔しいです。でも、そこは受けとめて、次の富士ではハンデが増えて厳しい面も出てきますけど、少しでも前に行けるように、また表彰台に立てるように頑張ります。
フェリックス・ローゼンクヴィスト選手のコメント
自分にとっては初めてのサーキットでしたが、いろいろと学べました。予選は残念な展開でしたけど、レースでは素晴らしいペースで走れましたね。スムーズに、誰ともコンタクトせずアグレッシブに走れて、11位から2位まで上がれたのですから。2位という結果も良かったと思います。次の富士でも第2戦の時に我々はとても速かったので、いいレースができるはずです。タイトル争いのことを考えれば、ハンデが厳しくてもトップ5には入りたいですね。
田中耕太郎エンジニアのコメント
昨年もチームはタイで良い成績をおさめていましたから、それを基本にしてセットアップやタイヤ選択を進めました。ドライバーからも不満は出ておらず、問題なくレースウイークを戦えたと思います。ただ、予選ではタイヤに関して保守的な選択になった面があり、スリック勢にやられたことは残念でした。
脇阪 寿一監督のコメント
予選日のフリー走行からのドライでのタイヤ選択、これにはチームとして自信をもっていました。完全ドライで予選をやれていれば、と思う面はあります。あの(雨上がりの)状況のなかで予選11位になってしまったタイヤ選択は、この厳しいレースにおけるタイミング的な問題で、ミスとは捉えていません。ただ、自分たちにもっと良くできる可能性があったことも確かですので、そこは今後に向けて、しっかり考えていきたいと思っています。
決勝ではフェリックスが、選んだタイヤも活かして素晴らしい走りをしてくれました。彼の能力と、マシン、タイヤ、そしてチームみんなの力のおかげです。大嶋も、後半は他のブリヂストン装着レクサス勢も同じタイヤを選んできたであろう状況下、同じ道具での難しい戦いで良く頑張ってくれました。GT300クラスを周回遅れにするタイミングも影響するなか、36号車にはパスされましたけど、あきらめずに走ったことが2位につながったと思います。我々が目指すのは優勝ですが、予選11位からジャンプアップしての決勝2位ですからポジティブに考えて、今季後半どこかで勝てるように頑張ります。
シリーズランキング
大嶋 和也&フェリックス・ローゼンクヴィスト | 4位 / 29ポイント( 今回15ポイント獲得 ) |
---|---|
チーム部門 | 4位 / 41ポイント( 今回18ポイント獲得 ) |