第7戦 ツインリンクもてぎ
ZENT GR Supra
#38 立川祐路 / 石浦宏明
立川祐路 選手
⽯浦宏明 選手
レース情報
決勝結果 | 10位 |
---|
⼀夜明け、迎えた11⽉8⽇(⽇)の決勝⽇のツインリンクもてぎは晴天に恵まれ、朝からドライブスルーピットウォークなど新たな試みも⾏われるなか、20分間のウォームアップを経て、午後1時からの決勝レースのときを迎えた。15,600⼈ものファンがスタンドを埋めるなか、ZENT GR Supra のスタートドライバーを務めたのは⽴川祐路。
そんな接近戦のなかでこそ光るのが⽴川の技だ。17周⽬、⽴川は #19 GR Supra の⼀瞬のスキを突き、最終ビクトリーコーナーでオーバーテイク。すると、今度は少しずつペースがにぶりはじめていた4番⼿の #23 GT-R を18周⽬の1コーナーで⼀気にオーバーテイク。コクピットの⽴川はややタイヤの厳しさを感じてはいたものの、それを感じさせないバトル巧者ぶりをみせ、⼀気に ZENT GR Supra を3番⼿に押し上げてみせた。
しかしそんな最中、22周⽬にGT300クラスの #5 86 MC がV字コーナーでトラブルが起きたか、ストップしてしまう。セーフティカーが出るかもしれないが、とはいえZENT GR Supra の燃費を考えると、このタイミングで⽴川をピットに呼び戻すことはできない。そうしているうちに、24周⽬には⾞両回収のためセーフティカーが導⼊されることになった。
同じタイミングで5台ものGT500⾞両がピットインを⾏っていたが、ここで思わぬ事態が起きる。ドライバー交代を終え、ZENT GR Supra のコクピットに⽯浦が収まっていたものの、ホイールのトラブルによりタイヤ交換が遅れてしまったのだ。
しかも、このツインリンクもてぎは抜きにくいコース。少しでもポジションを上げ、チャンピオン争いに踏みとどまろうと⽯浦は懸命にドライブを続けるが、上位陣と異なり、中盤のバトルからはそう簡単に抜け出せない。
ただ、そこから先は望めず、さらに後⽅からはペースに優った #12 GT-R が接近。ファイナルラップに先⾏を許し、最終的に ZENT GR Supra は10 位でチェッカーを受けることになった。
立川祐路選手のコメント
石浦宏明選手のコメント
「レース前半の⽴川選⼿のスティントを観ていても、ライバルに対してペースが厳しい状況なのは分かっていましたが、そのなかで順位を上げてきてくれていたので、これ以上期待しようがないくらいの最⾼な前半スティントだったと思います。なんとか表彰台で終われるよう、⾃分もしっかりベストを尽くそうと思っていました。ピットタイミングも勝負の⼤事なポイントになるだろうと思っていましたが、セーフティカーが出たことで、上位2台は得をしたにしろ、普通にコースインできれば表彰台争いができると思っていました。ただ、トラブルでタイヤ交換が遅れてしまい、⼤きくタイムロスしてしまいました。⾃分の横をたくさんのマシンが通過していきましたし、その後ピットインしたマシンもいるので、実質最後尾に近いところでコースに戻ったようなイメージです。⾃分としては、もう1点でも多くポイントを獲るしかないと頑張って⾛りました。終わってみれば1ポイントということで、チャンピオン争いを考えると、この2戦で失ったポイントは取り返しがつかない⼤きなもので、失ったものがなければタイトル争いもできていたと思い ます。チームとして何をどう反省していくのか、しっかりやってもらわなければと思っています。今週末、GR Supra 勢のなかでも速さはあったと思います。そういうレースで結果を残せなかったということは、チームとしてファンの皆さんにも、応援して下さるスポンサーの皆さんにも申し訳ないと思います。⾃分たちとしては、あとはできる限りのことをやっていくしかないので、最終戦も全⼒で頑張りたいと思います」
村田淳一監督のコメント
「今回はピットイン時にホイールのトラブルが発⽣してしまい、結果的に⼤きく順位を落とすことになってしまいました。前戦の鈴⿅でも少し出ていた症状だったので、その対策をしていたのですが、対策が⽢く再発してしまいました。ゴーサインを出したのは⾃分なので、監督の責任です。レースを台無しにしてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいです。ドライバーはふたりとも素晴らしいレースをしてくれて、順位を上げてきてくれたのでなおさらですね。最終戦ではミラクルが起きなければチャンピオンは獲れない状況になってしまったので、悔しいし、情けない気持ちです。ホイールについては全数を交換するしかないと思っていますし、すでに準備を進めていますが、最終戦のノーウエイトの戦いのなかで、我々が優勝しなければ気持ち良くシーズンを終われないですし、我々のためにも、GR Supra のためにも優勝を⽬指して頑張りたいと思います。」
Rank | Car No. | CarName | Laps | BestLapTime |
---|---|---|---|---|
1 | 8 | ARTA NSX-GT | 63 | 1'40.055 |
2 | 64 | Modulo NSX-GT | 63 | 1'38.628 |
3 | 100 | RAYBRIG NSX-GT | 63 | 1'40.123 |
4 | 16 | MOTUL MUGEN NSX GT | 63 | 1'40.975 |
5 | 17 | KEIHIN NSX-GT | 63 | 1'40.534 |
6 | 37 | KeePer TOM'S GR Supra | 63 | 1'41.011 |
7 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R | 63 | 1'40.299 |
8 | 39 | DENSO KOBELCO SARD GR Supra | 63 | 1'40.929 |
9 | 12 | CALSONIC IMPUL GT-R | 63 | 1'40.801 |
10 | 38 | ZENT GR Supra | 63 | 1'40.482 |
11 | 19 | WedsSport ADVAN GR Supra | 63 | 1'40.394 |
12 | 14 | WAKO'S 4CR GR Supra | 63 | 1'40.836 |
13 | 36 | au TOM'S GR Supra | 62 | 1'40.516 |
14 | 24 | REALIZE CORPORATION ADVAN GT-R | 58 | 1'41.244 |
15 | 3 | CRAFTSPORTS MOTUL GT-R | 45 | 1'40.776 |
「序盤は決して楽なレースではありませんでしたが、なんとかポジションを上げようと戦ってきました。ただ、ピットインのときのロスですべて終わってしまいました。前戦の鈴⿅に続いて2戦連続で同じミスをしてしまったので、正直、これはダメだと思っています。こんなことをや っていては成績を残せるわけもなく、チームとして⽴て直しをきちんと図り、最終戦の富⼠をせめて優勝で終われるよう、頑張りたいと思っています」